◇国内メジャー第2戦◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 3日目(7日)◇宍戸ヒルズCC西コース(茨城)◇予選ラウンド7397yd(パー70)、決勝ラウンド7430yd(パー71)◇晴れ(観衆9026人)「ひどかったですね、アレ…

多くのアンラッキーに見舞われながら、首位タイで最終日へ

◇国内メジャー第2戦◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 3日目(7日)◇宍戸ヒルズCC西コース(茨城)◇予選ラウンド7397yd(パー70)、決勝ラウンド7430yd(パー71)◇晴れ(観衆9026人)

「ひどかったですね、アレ」。最難関ホールの後半17番で打った米澤蓮の1Wショットは左の林方向に曲がり、乾いた音を立てた。曲げた自分が悪いとはいえ、ボールは手前に跳ね返ってフェアウェイへ。パー4で300yd以上残った池越えの2打目は刻まざるを得ず「ひとりだけパー5だなって」。キャディのゲーリー・ジョンストン氏と笑ってしまった。

「イライラしてもしょうがない。あそこは苦手だし、ダブルボギーじゃなければいいホール。明日は気持ちよくフェアウェイのど真ん中に打ちたいですね」。終盤の難所以外でも、この日はアンラッキーを感じる場面が多かった。6番(パー5)では、左に曲げた1打目がカート道路を跳ねて林に飛び込んだ。終盤はイメージ通りに打てたパットが数回カップに蹴られ、最終18番では「フェアウェイの真ん中に打ったボールが、ディボッド(跡)に入っていた」とこぼした。

スコアは3バーディ、3ボギーの「71」にとどまり通算6アンダー。スタート時に2打あったリードを失い、堀川未来夢に首位に並ばれた。それでも、「悪い日でもイーブンにまとめられたのは、去年より成長した部分だと思う」とイーブンで乗り越えた一日を評価する。「今日は運の要素で僕の日じゃなかったけど、明日はたぶん僕の日になると思う」と前向きだ。

国内メジャー初制覇へあと一歩

2年前の5月「中日クラウンズ」で初優勝を遂げてしばらくは、初日から優勝を目指して全力で臨み、勝負どころで心身ともに「ガス欠になっていた」ことを反省。今季は徐々にギアを上げていくことが好成績につながっていると言うが、今週は最終日を前に「今はもうギリギリです」と笑って明かす。

「17番のティショットが全て。明日で終わりなので、最後の力を振り絞って全力でやりきりたい」。アドバイスなどが脱力を促す助けとなっているジョンストン氏と、二人三脚でメジャー初タイトルをつかみにいく。(茨城県笠間市/塚田達也)