◇国内メジャー第2戦◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 3日目(7日)◇宍戸ヒルズCC西コース(茨城)◇予選ラウンド7397yd(パー70)、決勝ラウンド7430yd(パー71)◇晴れ(観衆9026人)今季6試合を終えて、パー…

「関西オープン」の初優勝に続きメジャー獲りに前進した金子駆大

◇国内メジャー第2戦◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 3日目(7日)◇宍戸ヒルズCC西コース(茨城)◇予選ラウンド7397yd(パー70)、決勝ラウンド7430yd(パー71)◇晴れ(観衆9026人)

今季6試合を終えて、パーキープ率(パーかそれより良いスコアを獲得する率)トップに立つ22歳が、国内メジャーで真価を発揮している。7位から5打差を追った金子駆大が4バーディ、1ボギーの「68」をマーク。通算4アンダーの5位に浮上した。

ツアー初優勝を遂げた5月「関西オープン」から3週間を経て、国内メジャー初タイトル獲得のチャンスを引き寄せた。「ずっとティショットもセカンドもいい」と安定した内容で、前半アウトで3バーディ、14番では7mのパットを流し込んで4つ目のバーディを奪い、「難しいコースなので、パーを重ねていってチャンスが来たらバーディを獲る」と掲げるゴルフを体現してみせた。

最終18番は「もったいない」3パットボギーだが

スコアを落とさない指標のパーキープ率は、初シードを獲得した2023年は84.4%(49位)、24年は86.6%(16位)、今季は88.6%(1位)と上昇し、強みに定着しつつある。「あまり(ショットが)曲がるタイプではないので、グリーンに乗せられさえすれば。アプローチも嫌いじゃないし、そのあたりかなと思います」。今週も、そのプレースタイルを存分に生かせている。

最終18番ではフェアウェイからピン手前6mに乗せたものの、ショートした1m弱を外し、初日の8番に続く2つ目の3パットとなった。ノーボギーラウンドを逃す締めくくりにも、「最後はもったいなかったけど、(3パットは)あまり出ないと思うので」と深刻さはない。

ショットは引き続き好調

優勝戦線で迎える最終日。「もちろん勝ちたいですけど、特別な思いはあまりないです」とクールに話す一方で、優勝者に与えられる『5年シード』には目の色を変える。「それはデカイですよね。アメリカとかヨーロッパとか行きやすくなるので」。後続2組を残してホールアウトした時点で「3打差とか4打差なら、まだ分からない」と踏んでいたが、首位タイの堀川未来夢米澤蓮とは、わずか2打差だ。(茨城県笠間市/塚田達也)