◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープン 最終日(15日)◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫)◇6558yd(パー72)◇曇り(観衆5928人)高橋彩華、岡山絵里、佐久間朱莉、神谷そら、小祝さくらの5人が今季メジャー最終戦「AIG女子オー…

◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープン 最終日(15日)◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫)◇6558yd(パー72)◇曇り(観衆5928人)
高橋彩華、岡山絵里、佐久間朱莉、神谷そら、小祝さくらの5人が今季メジャー最終戦「AIG女子オープン(全英女子)」(7月31日開幕/ウェールズ・ロイヤルポースコール)の出場権を獲得した。優勝した高橋と2位の岡山は「大会上位2人」、佐久間、神谷、小祝は「大会終了後のメルセデスランキング上位3人」のカテゴリーで条件をクリアした。
高橋は「絶対に全英に行きたいと思っていました。有言実行のような形で達成できたのは自信になる」。ミュアフィールド開催で予選落ちに終わった2022年大会以来の挑戦に声を弾ませた。
岡山は通算15アンダーで高橋に1打差で競り負け、21年「アクサレディス」以来の3勝目を逃した。スタート1番で1m強の絶好のバーディチャンスを外す最悪の立ち上がりだったが、4日間通算ホール別難度1位の5番で4mのパーパットをねじ込み、流れを変えると、以降は4バーディ、ボギーなしと「69」でフィニッシュ。「後半に気合入れて入ったんですが、チャンスを決めきれんかった」と惜敗を悔いる一方、序盤の悪い流れから立て直せたことを「すごく自信になる。今後も前向きに頑張れます」と振り返った。
腰痛に苦しみ、どん底を味わった4年間からトンネルの出口が見えた。大会2位で手にした全英切符はロイヤルリザム&セントアンズ開催だった18年大会(52位)以来。「2位は意識していたし(全英は)狙っていた。20代最後の年やし、前回出た時よりうまくなってると思ってるから」と意気込みを語った。

佐久間は60位に終わった昨年大会から2年連続の全英出場。最終日は17番(パー5)でイーグル、18番でバーディと最高の上がりを見せたが「70」で通算14アンダーと高橋に2打及ばず3位に終わった。全英については昨年の経験から“風対策”に「3番ユーティリティを試しています。低い球が必要と思うので」とリベンジに意欲的だ。

佐久間と同じ3位に終わった神谷は「きょうは優勝を1回も考えなかった。ぼちぼちの調子で、ぼちぼちの結果という感じです」と4日間をさばさばと受け止めた。メルセデスランク2位で決めた初出場の全英については「考えながらプレーしてましたけど、他の人の結果(でランク変動)もあるし…」と言い、実感がわかない様子。

メルセデスランク5位から、今大会予選落ちした菅楓華を逆転して同3位に滑り込んだ小祝は9位で終わった4日間を振り返り「今回のようなゴルフをしていたら(全英で)戦えません。これからしっかり調整していかないと」。大会3位タイ(3人)の河本結が単独3位なら“全英争い”に競り負けていた。「75」と不本意だった最終日のこともあり、表情はさえなかった。(神戸市北区/加藤裕一)
<国内女子ツアーの全英出場権有資格者>※サントリーレディス終了時点
渋野日向子(歴代優勝者)
岩井明愛、西郷真央、申ジエ(前年大会10位以内など)
古江彩佳、笹生優花、畑岡奈紗(昨季米ツアーポイントランク35位以内など)
竹田麗央(昨季米女子ツアー優勝者など)
岩井千怜(今季米女子ツアー優勝者)
高橋彩華、岡山絵里(サントリーレディス上位2人)
佐久間朱莉、神谷そら、小祝さくら(サントリーレディスまでのメルセデスランク上位3人)