6月15日、バスケットボール男子日本代表が若手選手を中心としたディベロップメントキャンプを公開。今シーズンのBリーグで最優秀…

 6月15日、バスケットボール男子日本代表が若手選手を中心としたディベロップメントキャンプを公開。今シーズンのBリーグで最優秀インプレッシブ選手(MIP)を受賞した瀬川琉久(千葉ジェッツ)が取材に応じた。

 瀬川は東山高校在学中だった今年1月に千葉J入り。シーズン途中に電撃プロ転向を果たすと、プレータイムを獲得し存在感をアピールした。1年ぶりにディベロップメントキャンプに参加し、この1年間での変化を問われた瀬川は「体重も10キロ近く増えたと思いますし、プロになってガードとしてどうあるべきかという部分は、高校生の時に比べたら成長したかなと思います」とコメント。日本代表のトム・ホーバスヘッドコーチも、その成長ぶりを評価した。

 今回のキャンプにはジェイコブス晶(フォーダム大学)らアメリカでプレーする選手が多数招集されており、テーブス流河(ボストン・カレッジ)やロロ・ルドルフなど海外経験のある若手ポイントガードも参加。同ポジションの瀬川は、「考え方やスピードだったり、日本にはないようなアメリカっぽい刺激」を感じているというが、「スピードやハンドリング、ドライブは通用していると思います」と自信も覗かせる。

 ホーバスHCは瀬川が万全のコンディションではないことを明かしつつ、「すごい頑張ってる。特別な選手」と評価。昨年から練習中にも見せていた“負けず嫌い”な一面が印象に残っているようで、「今回もベスト(なプレーが)できないからフラストレーション溜まっているかもしれないですけど、彼はハングリーあります。19歳(※実際は18歳)でしょ。これから」と、そのメンタリティを絶賛。「今ベストできないのはしょうがない。次の合宿か、いつか(日本代表に)呼びますよ。全然問題ない。天井が高いと思います」と、大きな期待を寄せている。

 また、瀬川はホーバスHCから「やれる力があるのはわかっているから。みんなアピールしたいからガツガツやると思うけど、そこは冷静にいつも通りのことをやってくれればいい」と、声をかけられたという。指揮官からさらなる信頼と期待を得るため、今回のディベロップメントキャンプでは「自分の色を出しつつ、トムさんがどういうことを求めているのかということを常に探りながらやっています」と話した。

 若手中心とはいえ、今回のディベロップメントキャンプは今年8月に開催される『FIBAアジアカップ2025』での代表メンバー入りに直結し得る選考機会。伸び盛りの若きガードは、「小さい頃から日本代表に憧れて、ここでプレーしたい気持ちはものすごく強いですし、その第一歩として今回のディベロップメントキャンプがあると思っているので、しっかりと次のアジアキャンプに残れるようにしっかりと頑張っていきたいと思います」と力を込めた。

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