「ドジャース6-3パドレス」(16日、ロサンゼルス) ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は二刀流復活を果たした大谷翔平投手について「現実離れした光景だった」と驚きの言葉を口にした。 指揮官がそう思ったのは初回を投げ終えてマウンドから降りてき…

 「ドジャース6-3パドレス」(16日、ロサンゼルス)

 ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は二刀流復活を果たした大谷翔平投手について「現実離れした光景だった」と驚きの言葉を口にした。

 指揮官がそう思ったのは初回を投げ終えてマウンドから降りてきたシーンだ。ダグアウトに戻ることなく、ベンチ前でヘルメットや防具を装着。山本由伸が紙コップにドリンクを入れて近づいたが、わずかに言葉をかわしただけで打席に向かった。

 「本当に現実離れした光景だった。ショウヘイがマウンドから降りてきて、直接ネクストサークルに戻って防具を装着する様子を見るのはとても興味深かった」と語った指揮官。エンゼルス時代でも投打同時出場でトップバッターというケースは少なかった。二刀流というMLBでも異例の選手に加え、初回を投げ終えて初回の先頭打席に立つという、異例のシーンだった。

 30球を目安としていた投球については「素晴らしかった。1点取られたが、投げているボールは本当によかった」と語り、「100マイルを計測したし、僕は95マイル~97マイルくらいかなと予想していたから驚いた。それだけ闘争心とアドレナリンが出たんだと思う」と目を細めた。

 試合前にはトップバッターを外す選択肢もあったと語っていた指揮官。その上で大谷に意思確認をしたが、返ってきた答えは「ノープロブレム」。有言実行を果たした姿に「本当にポジティブな1日だったよ。打撃への影響も特になさそうだったしね。明日になったら疲労感について本人から聞けると思う。でもきょうは本当にワクワクする内容だった」とロバーツ監督。異世界の人物を見ているような感覚にさせた模様だ。