6月19日、Bリーグ・島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第241回が配信。2024-25シーズンの競技面…
6月19日、Bリーグ・島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第241回が配信。2024-25シーズンの競技面・ビジネス面での成果を振り返り、リーグ全体の成熟度と事業規模拡大について語った。
2024-25シーズンの最終結果は、宇都宮ブレックスがB1年間優勝、アルティーリ千葉と富山グラウジーズがB2年間優勝、横浜エクセレンスがB3年間優勝に輝いた。加えて、東アジアスーパーリーグ(EASL)で広島ドラゴンフライズ、第100回天皇杯全日本バスケットボール選手権大会で琉球ゴールデンキングスが、それぞれ初優勝を飾っている。
島田チェアマンが注目したのは、B1史上始めて同一シーズンに年間最高勝率と年間優勝を成し遂げた宇都宮の功績だ。島田チェアマンは、惜しくもBリーグファイナルで敗れた琉球も含め「“勝利のカルチャー”というか、勝つことに対するチーム作りとか、しっかりされているんですよね」と分析。
特に宇都宮においては、その文化を構成する要因として、長年クラブの支柱となっている田臥勇太の存在が大きいという。「田臥選手のプロフェッショナリズムとか、勝つことに対する努力。あれだけの選手でも誰よりもコートに早く立って、体を作って練習に挑むことをされていたら、若い人たちは背筋が伸びますよ」と、ベテラン選手が組織作りにもたらす好影響に言及。また、Bリーグ史上初めて2年連続でMVPに選出されたD.J・ニュービルのオールラウンドな能力も絶賛した。
Bリーグのビジネス面では、島田チェアマンは「B3も入れると、今シーズンは530万〜540万ぐらいの入場者数で。(リーグ全体)事業規模はもう800億近くなんですよね」と、2028年の目標としていた年間入場者数700万、事業規模800億円という数値に急速に近づいていることを明かした。
昨シーズンまでは2026年秋から開幕するB.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)等への参入を狙い、多くのクラブが精力的にビジネス面の成長に注力していたが、審査を終えた今シーズンは失速してしまうのではないかという懸念も少なからずあったという。しかし、振り返ってみると「もう来シーズンはいよいよリーグ単体(リーグが直接的に運営する事業のみ)で100億を突破しますしね。これは世界的に見ても、もう恐らくNo.2レベルになってると思うんですよね。リーグとしても、クラブとしても、事業として引き続き成長できた、そんなシーズンだったかな」と、ステップアップできたことを喜び、努力を継続してきたクラブやリーグスタッフに感謝を述べた。
2025-26シーズンは『B.革新』前最後のシーズンであり、Bリーグ開幕10周年という節目でもある。島田チェアマンは「10周年というタイミングだからこそできるイベント的なものもそうだし、少しでもファンの皆さまなどに喜んでいただけるような状況を作っていく」と、最大規模の盛り上げを予告。島田チェアマンは次期チェアマンに内定しており、9月から始まる最終4期目に向けて、さらなるリーグの発展に力を入れていく意欲を示した。
今回のエピソードでは、テレビ朝日「報道ステーション」でBリーグ経営改革について特集された松岡修造氏との対談などについても語られた。
【番組を聴く】『島田のマイク』第241回…2024-25シーズンのBリーグを総括「力強い成長が見えた」