交流戦開幕前には、救援防御率1.86と鉄壁を誇っていた阪神タイガース。しかし、交流戦では石井 大智(秋田高専‐高知ファイティングドッグス)の離脱もあって、リリーフ陣が苦しみ、7連敗を喫した。6月18日のロッテ戦で快勝し、連敗を止めたが、突如…
交流戦開幕前には、救援防御率1.86と鉄壁を誇っていた阪神タイガース。しかし、交流戦では石井 大智(秋田高専‐高知ファイティングドッグス)の離脱もあって、リリーフ陣が苦しみ、7連敗を喫した。6月18日のロッテ戦で快勝し、連敗を止めたが、突如してリリーフ陣が不調に陥った原因はどこにあるのか。
「暑さや疲労の蓄積が大きいと思います」と話すのは、元阪神投手で現在は台鋼ホークスで育成コーチを務める福永春吾氏だ。
「自分が二軍にいた時、交流戦前後で一軍の投手に疲労が見え始め、二軍の選手と入れ替えがあるから、準備しておくようにとコーチに言われていました。ちょうど交流戦前後が、疲労が見え始める第一の山場ですね。この山場を乗り切るには、石井投手の穴を埋める選手の台頭や先発投手が長いイニングを投げること、そして個人個人がいつも以上にコンディション維持に務めることが重要です」
さらに交流戦中のコンディション維持の難しさについても話す。
「今年は北海道から始まり、甲子園、所沢、仙台、甲子園と移動の回数も多く、距離も長いです。また、慣れないマウンドで普段は対戦しない打者に投球することになり、見えない所で疲れがたまっている可能性もあります」
それでも、福永氏はリリーフ陣の不調は短期的な乱れであるという見解を示している。
「元々力のあるチームです。1つ勝てば、落ち着いてくるのではないでしょうか」
連敗を7で止めた阪神。再び上昇気流に乗ることができるか、注目だ。