「パールカップ・G1」(19日、岸和田) 高松宮記念杯3日目12Rで決勝戦が行われ、佐藤水菜(26)=神奈川・114期・L1=が打鐘4角4番手からまくって1着。昨年11月の競輪祭女子王座戦(小倉)、今年4月のオールガールズクラシック(岐阜…
「パールカップ・G1」(19日、岸和田)
高松宮記念杯3日目12Rで決勝戦が行われ、佐藤水菜(26)=神奈川・114期・L1=が打鐘4角4番手からまくって1着。昨年11月の競輪祭女子王座戦(小倉)、今年4月のオールガールズクラシック(岐阜)に続いて3連続G1優勝を飾り、賞金500万円を獲得した。G1優勝は通算4回目。周回中から佐藤を追走した尾崎睦(神奈川)が2着、最終4角手前から内を突いて伸びた竹野百香(三重)が3着に入った。
ヒロインは3日間で一番涼しい表情。序盤2日間は汗だくの上、記者会見前に水を浴びたりするなど、猛暑対策を施していたが、表彰式でサラサラの髪をなびかせながら、すがすがしい笑顔を披露した。
レースは佐藤が圧倒した。同じナショナルチームで汗を流す仲沢春香(福井)が強敵と思われたが、周回中2番手から仕掛ける前に佐藤が打鐘4角4番手から猛然とスパート。「残り1周の前から自分が先に駆けようと思いました」。モガき合いになることなく、尾崎を連れて出切ると、仲沢は思うように動くことができなくなった。ここからは佐藤ペース。「今世紀最大の力で踏み込みました」とパワフルに踏む。「ゴール前は雑巾のように振り絞りました」と激闘を独特の表現で語った。
これでグランプリとG1全てを制覇するグランプリスラムに王手。新設される女子オールスター競輪(8月8~10日・宇都宮)でガールズケイリン初の偉業に挑む。「宇都宮は500(メートルバンク)で難しいからね」と言うものの「どんなレースでも、どんな勝ち上がりでも1着を狙うだけ。オールスターまでは(ナショナルチームでの活動が)ないので、しっかりと調整します」。もちろん今年のガールズケイリンのG1、グランプリを総なめする可能性もある。「期待が重い…」と言うが、重圧さえ力に変える女王ならやり切れる。まずは8月の宇都宮、そして11月の小倉(競輪祭女子王座戦)、ラストは平塚(ガールズグランプリ)。全てを先頭でゴールを駆け抜ける佐藤を見せてもらおう。