◆しらさぎS追い切り(19日・栗東トレセン) 22日に行われる東西2重賞の出走馬が19日、確定した。サマーマイルシリーズ初戦、第1回しらさぎS・G3(阪神)で重賞4勝目を狙う関東馬のレーベンスティールはこの日、滞在中の栗東・CWコースで鋭く…

◆しらさぎS追い切り(19日・栗東トレセン)

 22日に行われる東西2重賞の出走馬が19日、確定した。サマーマイルシリーズ初戦、第1回しらさぎS・G3(阪神)で重賞4勝目を狙う関東馬のレーベンスティールはこの日、滞在中の栗東・CWコースで鋭く伸びて、巻き返しへの態勢を整えた。

 抜群の推進力で駆け抜けた。厩舎パターンの木曜追いでレーベンスティールは栗東・CWコースを単走。ラスト1ハロンから手綱を動かされると反応良く加速して鋭い伸び脚を見せた。6ハロン81秒5―11秒3と上々の時計をマーク。万全の仕上がりをアピールした。

 飯塚助手は「予定通りの内容。乗り手の感触も良く、『結果が出ている時の走りをしているし、状態自体はとてもいいんじゃないか』と言っていた」と笑みを浮かべた。昨年のエプソムC、オールカマーと重賞を2連勝した好調時と遜色ない出来にある。

 テンションが上がりやすい気性面に加え、レース直前まで調教を積みたいという意図から、当日輸送が可能な栗東での調整を初めて選択。5月22日に入厩したローシャムパークなどに続き、先週15日の阪神で新馬勝ちしたサレジオを含む3頭とともに5日に到着した。田中博勢は計6頭滞在。併せ馬を行うなど、美浦とほぼ変わらないメニューを消化してきた。「今回は気負うところもなく、非常に落ち着いている」と環境にも適応している。

 前走のアメリカJCCは12着に大敗。巻き返しを期し、阪神マイルという初の条件に挑む。「うちの厩舎としてはマイルは使ってみたかった距離で、非常に楽しみ。ワンターンで広いコースは力を出せると思う」と同助手。中距離で3つのタイトルを積み重ねてきた実力馬が、新境地を開く。

(山本 理貴)