<巨人5-2西武>◇21日◇東京ドーム痛い逆転負けを喫したものの、西武の与座海人投手(29)は打席でセーフティーバントを敢行するなど、勝利への気概を見せた。3回2死の第1打席はさほど打つそぶりを見せず、空振り三振に。5回2死の第2打席も初球…

<巨人5-2西武>◇21日◇東京ドーム

痛い逆転負けを喫したものの、西武の与座海人投手(29)は打席でセーフティーバントを敢行するなど、勝利への気概を見せた。

3回2死の第1打席はさほど打つそぶりを見せず、空振り三振に。5回2死の第2打席も初球は見逃しストライク。2球目に巨人グリフィンが低め直球を投げてきたところで、与座は一塁側へのセーフティーバントを試みた。

結果こそファウルになったが、その心意気に左翼席の西武ファンからは大きな拍手が起きた。

ベンチからのサインがあったわけではなかった。仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチ(53)は「投手でも打席に入ったら何とかしようという思いがあることは、みんなに伝わってると思います」と、その姿勢をたたえた。

前日20日の巨人戦では高橋光成投手(28)がプロ初安打を打ち、ベンチへ戻るとガッツポーズで仲間を鼓舞した。18日のDeNA戦でも隅田知一郎投手(25)も一塁へ全力疾走するなど、不慣れな「DH制のない戦い」で、投手陣も全力で戦っている。【金子真仁】