「レスリング・明治杯全日本選抜選手権」(21日、東京体育館) 男子グレコローマンスタイル77キロ級の準決勝までが行われ、昨夏のパリ五輪金メダルの日下尚(マルハン北日本)は復帰戦に臨み、2連勝した。全日本選手権覇者の桜庭功大(自衛隊)に、決…
「レスリング・明治杯全日本選抜選手権」(21日、東京体育館)
男子グレコローマンスタイル77キロ級の準決勝までが行われ、昨夏のパリ五輪金メダルの日下尚(マルハン北日本)は復帰戦に臨み、2連勝した。全日本選手権覇者の桜庭功大(自衛隊)に、決勝とプレーオフで2連勝すれば、世界選手権(9月、サブレブ)代表に決まる。
前夜は緊張から午前3時まで眠れず、この日の初戦直前も顔面蒼白(そうはく)。五輪王者としての重圧に襲われたが、打ち勝った。初戦から豪快な一本背負い投げで4点を奪うなど勝ち切ると、続く2回戦も相撲で培った圧力を生かし、2度相手を投げてテクニカルスペリオリティー勝ち。「3時間くらいしか寝られなくて、『俺、緊張しているんだな』ってめっちゃ思った」と笑い飛ばしつつ、「これは伸びしろですねぇ!」とサッカーの本田圭佑の名言を引用して前を向いた。
パリ五輪前から外国人選手への対策に力を入れており、国内大会は2年前の今大会以来。「速く外国人対策をしたい」と漏らしつつ、22日は決勝とプレーオフを勝って代表切符を狙いに行く。同じ香川出身で、後輩にあたる吉田泰造(日体大)は、すでに世界選手権の代表を決めた。日下は「やっぱり香川だけじゃなくて、日本に日下&吉田旋風を巻き起こしたい。もっと日本中に自分の名前をとどろかせたいですね」と力強く宣言した。