◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 3日目(21日)◇フィールズランチ イースト (テキサス州)◇6604yd(パー72)3アンダー2位で大会を折り返した竹田麗央は1バーディ、5ボギー2ダブルボギーの自己ワーストスコア…

◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 3日目(21日)◇フィールズランチ イースト (テキサス州)◇6604yd(パー72)
3アンダー2位で大会を折り返した竹田麗央は1バーディ、5ボギー2ダブルボギーの自己ワーストスコア「80」をたたいた。最終日を前に通算5オーバー18位に後退した。「自分のプレーをできず、耐えられなかった」。スコア提出を終え、悔しさがにじむ一日を、表情を変えずに振り返った。

強い向かい風が吹く序盤の3ホール。1番(パー5)をボギーとした後は、パーを並べて耐えしのいだ。平均スコア「76.07」という難しい条件のもと、6番で喫した2つ目のボギーも受け入れられたが、続く7番のプレーが中盤以降も「なかなか切り替えられなかった」要因となった。
フォローの風が吹き、315ydに設定された1オン可能なパー4。前の組のプレーを待って打った1Wショットがグリーン手前のガードバンカーにつかまった。あごが近く、“目玉”という最悪なシチュエーション。競技委員を呼んでアンプレヤブルを宣言するか悩んだ末に「ドロップして(砂に)ボールが埋まるよりは良い」と、そのまま打つと決めた。しかし、なかなかアドレスを取れず、脱出に2打を要して3オン3パットのダブルボギーとなった。

後半11番では3打目のチッピングに失敗して2つ目のダボ。強風で左右に体を振られながらストロークすることを強いられたグリーン上も「対処法が見つからなかった」と話した。「80」は4月の「シェブロン選手権」最終ラウンド(R)、2023年の国内ツアー「ワールドレディス サロンパスカップ」(3R)、22年「日本女子オープン」(1R)の「79」を更新し、日米ツアーを通じてキャリアで最悪となった。

最終日は首位と11打差からスタートする。優勝争いから大きく引き離された位置での戦いになるが、2位だった3週前の「全米女子オープン」で逃したメジャータイトルは諦めていない。「どうしてもボギーが出るコース。チャンスが来るまで耐えながら待つというのを今日はできなかったけど、明日まだ上がれるチャンスはある」。自分の力を信じてラスト18ホールに臨む。(テキサス州フリスコ/石井操)