柔道の世界選手権に出場した日本代表が22日、開催地のブダペストから羽田空港に帰国した。男子個人戦では金3個、銀2個、銅2個の成績。鈴木桂治男子監督が取材に応じ、「選手一人一人が戦い抜いてくれた。大きな課題や学ぶべきことがあった。五輪の次の…

 柔道の世界選手権に出場した日本代表が22日、開催地のブダペストから羽田空港に帰国した。男子個人戦では金3個、銀2個、銅2個の成績。鈴木桂治男子監督が取材に応じ、「選手一人一人が戦い抜いてくれた。大きな課題や学ぶべきことがあった。五輪の次の年で外国人選手も違ったメンバーも出てきた。非常にいい戦いになった」と総括した。

 男子66キロ級の準々決勝で、まさかの一本負けを喫した阿部一二三(パーク)には「2回五輪の金メダルを経験して、心の作り方は非常に苦しいことは間違いない」と寄り添った。日本男子最多5度目の優勝は逃したものの、代表監督として問題にはしておらず、「特に大きな問題はない。事故みたいな負け方でもあったと思うので、あとは戦術や組み立てのズレ。十分に修正可能」と全幅の信頼を寄せた。

 60キロ級の永山竜樹、66キロ級の武岡毅(ともにパーク24)、90キロ級の村尾三四郎(JESエレベーター)が金メダル。村尾と決勝で争った田嶋剛希(パーク24)、100キロ級の新井道大(東海大)が銀メダル、66キロ級五輪2連覇の阿部一二三(パーク24)、73キロ級の石原樹(JESエレベーター)が銅メダルを獲得した。