ゴールに絡む決定的な仕事は少なかったものの、今季の久保は戦う姿勢を全面に押し出していた(C)Getty Images レアル・ソシエダでの3シーズン目を終えた久保建英。昨季、チームは苦戦を強いられ11位に沈み、自身もリーグ戦では5得点とクラ…

ゴールに絡む決定的な仕事は少なかったものの、今季の久保は戦う姿勢を全面に押し出していた(C)Getty Images
レアル・ソシエダでの3シーズン目を終えた久保建英。昨季、チームは苦戦を強いられ11位に沈み、自身もリーグ戦では5得点とクラブ加入以降で最も少ないゴール数で終えている。チーム、そして久保個人とも、シーズン全体を通して満足のいく結果を残せなかった。
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だがシーズンオフを迎えている現在、昨季の久保のプレーがラ・リーガや欧州主要リーグの中でも、極めて高いスタッツを残していたことが、スペイン国内メディアにより明かされている。
サッカーサイト『MUNDO DEPORTIVO』が現地時間6月19日、昨季における久保のプレーデータを紹介するトピックを掲載。ラ・リーガ全体、また5大リーグの23歳以下選手、それぞれのウイングプレーヤーの中で、久保がデュエルの勝利数がトップクラスだったと伝えている。
同メディアは、スペインのデータ分析プラットフォーム『DataMB』により示されたスタッツを引用し、「日本人ウインガーであるクボは、目を引くようなゴール数を記録したわけではないが、『対人戦の勝利数』において非常に優れた数字を残しており、その積極性は際立っていた」と称賛。その上で、「ラ・リーガ90分あたりのデュエル勝利数で第2位につけており、その数値は11.65。彼の前にいるのは、今季の大きなサプライズとなったベティスのヘスス・ロドリゲス(12.96)のみだ」と説いている。
さらに、また、久保は欧州5大リーグにおけるU-23のウインガーのデュエル勝利数累計で、シーズンを通して2番目だったとも指摘。「その総数は477回。これはラミン・ヤマル(644回/バルセロナ)には及ばないものの、ジェレミ・ドク(464回/マンチェスター・シティ)、ニコ・ウィリアムズ(441回/アスレティック・ビルバオ)、モーガン・ロジャース(431回/アストン・ヴィラ)といったビッグネームたちを上回っている」として、久保のパフォーマンスを強調している。
同メディアはこれらのデータを伝えるとともに、来季に向け、「今後、もしクボがクラブに残留するのであれば、新指揮官となるセルヒオ・フランシスコのもとでは、チャンス創出などの『数字』をさらに伸ばすことが求められるだろう」と見込みながら、「だが同時に、彼の武器であるデュエルの強さ、つまり『勝負を制する感覚』は失ってはならない」と主張している。
チームは不振に終わった中、やはり久保個人のプレー強度は極めて高いものだった。来る新シーズン、さらなる飛躍を遂げてくれることを期待したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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