広島OBでデイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏(80)が23日、27日・中日戦(バンテリン)から再開するリーグ戦に向け、左腕攻略をポイントに挙げた。交流戦の戦いぶりから、相手先発が左投手の場合に苦戦する傾向を指摘。その上で4番・モンテロを…

 広島OBでデイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏(80)が23日、27日・中日戦(バンテリン)から再開するリーグ戦に向け、左腕攻略をポイントに挙げた。交流戦の戦いぶりから、相手先発が左投手の場合に苦戦する傾向を指摘。その上で4番・モンテロを攻撃陣のキーマンに指名した。

 リーグ戦再開は苦手と言われているバンテリンドームが舞台だけど、苦手意識を持たずに戦ってもらいたい。ここから球宴まで計7カード。前半戦終了の目安として勝率5割のキープが大事になる。それなら十分、後半戦を戦えると思うね。

 そうするためにも、前半戦残り試合では左投手への対応が肝要になる。交流戦はカープ打線の波が激しく、相手先発が左腕だった8試合のうち5試合で負けている。

 西武・今井や日本ハム・伊藤から白星をもぎ取ったように、どちらかと言えば右の本格派は苦にしない印象がある。だけど“のらりくらり”と投げてくる阪神・大竹のようなタイプは打ち崩せなかった。今後も首位・阪神は広島戦に大竹や伊原をぶつけてくる可能性がある。そういう事実を解消しないといけない。セ・リーグには同タイプの投手も多いだけに、リーグ戦再開後は左腕攻略を考えて、打順を組む必要があるんじゃないかな。

 それも踏まえると4番のモンテロがキーマンだろう。上位を打つ大盛、ファビアン、小園が好調だから、チャンスで走者をかえせるかが重要になる。交流戦期間中は、ファビアンのバットに元気があった。それをモンテロも見ているからか、少し大振りになっていたよね。でも彼の持ち味は、コンパクトに逆方向へ打てる点。よくヒットの延長がホームランだと言うけど、そういう狙いでいい。そのスタンスなら、必ず長打も出てくるよ。

 投手陣のキーマンは、大瀬良。ここまで2勝4敗と黒星が先行して床田、森下が好成績を残しているけど、やはり彼は投手最年長。若手が増えているチームにあって勝利への貢献はもちろんのこと、背中で教える役割にも期待したい。

 交流戦を勝率5割で終えたのは十分な出来。1番に定着した大盛は走者としての貢献度も高い。機動力を生かす野球も続けながら、勝ち星を積み上げていってほしいね。