ボクシング「3150×LUSHBOMU」の亀田興毅ファウンダー(38)が24日、都内で会見し、初の海外進出として、7月20日にキルギス共和国のビシュケク・アリーナで同興行の第7弾を開催することを発表した。主催者によれば同国でのプロボクシン…

 ボクシング「3150×LUSHBOMU」の亀田興毅ファウンダー(38)が24日、都内で会見し、初の海外進出として、7月20日にキルギス共和国のビシュケク・アリーナで同興行の第7弾を開催することを発表した。主催者によれば同国でのプロボクシング興行は初で、会場の約2000席は全て無料にする予定だという。キルギスと日本の対抗戦を行うほか、メインではWBA世界スーパーフライ級10位の健文トーレス(37)=TMK=が、同級暫定王者デビッド・ヒメネス(33)=コスタリカ=と同級挑戦者決定戦に臨む。

 サイコーな“亀田ブランド”を海外に輸出する。同興行初の海外興行を発表した亀田氏は「スポーツを通じて友好を深める。これからはどの分野もそうだが、世界に出て行かないと生き残れない」と強調。格闘技が盛んな中央アジアに着目し、まずはキルギスで初となるプロ興行を開催するが「キルギスでプロ興行を見たことがない人にも広く伝えたい。チケットは全席無料にして、ボクシングの面白さを届けたい」とうなずいた。

 亀田氏は昨年9月にキルギスを視察。その際、有名な元世界3階級制覇王者の来訪に厳重な警備がつき、急きょ大統領との面会も実現したという。キルギスの駐日特命全権大使を務めるエルキンベク・オソエフ氏によれば、同国ではボクシングやレスリングなどが盛んで、国を挙げてスポーツ振興を行っている。

 また、日本の格闘技ファンには現RIZINフェザー級王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(24)=キルギス=らを輩出していることでも知られているが、キルギスでも若者を中心に総合格闘技人気が高まっており、オソエフ氏は「キルギスにとって日本は憧れの国。スマホで情報を得ている」と明かした。

 一部対戦カードも発表され、日本対キルギスの対抗戦が3試合組まれたほか、パリ五輪57キロ級銀メダルのムナルベク・セイトベク・ウル(キルギス)がプロデビュー戦を行うなど、中央アジアの五輪メダリストが3人参戦し、注目が集まる。亀田氏は「全員が世界チャンピオン候補。すぐにでもプロで活躍できる。(今後)日本に来る可能性もある」と太鼓判を押した。