12月のリヤド・シーズンに井上(写真)らが参戦予定だという(C)Getty Images 米ボクシング誌『Ring』が現地時間6月24日(日本時間25日)、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)の試合開催が予定されている、年…

12月のリヤド・シーズンに井上(写真)らが参戦予定だという(C)Getty Images

 米ボクシング誌『Ring』が現地時間6月24日(日本時間25日)、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)の試合開催が予定されている、年末のサウジアラビアでの興行「リヤド・シーズン」について報じた。

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 同メディアによると、12月27日に井上とWBC同級1位アラン・ピカソ(メキシコ)の一戦をメインに、「日本対メキシコ」の図式でのさまざまなカードが組まれる計画だという。そしてトピック内では、興行を主導するサウジアラビア総合娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官によるコメントも掲載。井上対ピカソ戦開催が「ほぼ決まりかけている」と語っている他、「この興行は、日本とメキシコのビッグファイトが集結するイベントとして組み立てられる予定だ」などと明かしている。

『Ring』ではそれらのカードにも言及。日本からは、WBC・IBFバンタム級統一王者・中谷潤人(M・T)やWBA・WBCフライ級王者・寺地拳四朗(BMB)の両チャンピオンの出場の可能性があると指摘する。

 同メディアは、次戦よりスーパーバンタム級へ転向を果たすと囁かれる中谷について、井上の前回の対戦相手だったラモン・カルデナス(米国)が転向初戦の相手になり、その試合がリヤドで行われるものと主張。「この興行にふさわしい一戦となるだろう」などと綴っている。

 さらに、その先のビッグマッチにも目を向け、「もしイノウエとナカタニが12月27日の興行に出場し、それぞれ勝利を収めた場合、両者による2026年の直接対決という、日本ボクシング史上最大のビッグマッチが現実味を帯びてくることになる」と期待を寄せた。

 他にも、もう1人「リヤド・シーズン」出場を有力視する日本人統一王者である寺地に関しては、今月WBCフライ級暫定王者となったばかりのフランシスコ・ロドリゲスJr.(メキシコ)の名前を対戦相手候補に挙げた。こちらは今後の展開として、「寺地がスーパーフライ級へ転級しない場合」とも付け加えている。

 井上、中谷、寺地等の出場が予想され、まさに「リヤド・シーズン」はボクシングファンにとって夢のカードが揃う可能性が出てきている。また開催実現となれば、興行規模や各種演出なども含め、さまざまな意味で興味深い大会となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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