〈プロボクシング:WBA女子世界ミニマム級タイトルマッチ10回戦〉◇26日◇東京・後楽園ホールWBA女子世界ミニマム級王…
〈プロボクシング:WBA女子世界ミニマム級タイトルマッチ10回戦〉◇26日◇東京・後楽園ホール
WBA女子世界ミニマム級王者黒木優子(34=真正)が初防衛に成功した。同級4位鈴木なな子(25=横浜光)の挑戦を受け、3-0(97-93、98-92、99-91)の判定勝利を収めた。得意の左ストレートを的確に相手顔面にヒットさせ、足を使ってカウンターを狙う鈴木に圧力をかけて試合を優位に進めた。黒木は「年齢は気にしていました。向こうは25歳の若さですし、自分はギリギリのライン。経験でいけたかなと思う。(鈴木は)本当にかわいい。今日負けたら良いところがなくなる。絶対に勝ちたいと思った」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
23年8月にWBA、WBO世界アトム級王座統一王者となったものの、24年1月に松田恵里に敗れて王座から陥落。今年1月、ソ・リュギョン(韓国)との王座決定戦を制して世界返り咲きに成功した。ミニマム級でも統一王者を目指している黒木だが、同興行のセミファイナルに登場し、初防衛に成功した東洋太平洋同級王者・和田まどか(30=DANGAN)から挑戦表明を受けた。
世界選手権銅メダリストからの熱烈「オファー」に対し、黒木は「(山下正人)会長にマッチメークをお任せしている。ジムが組んでくれるのならオッケーです。自分はまだ伸びていると思っている」と王者らしい風格を漂わせていた。【藤中栄二】