「ヤクルト0-6阪神」(29日、神宮球場) 阪神がセ・リーグ最速の40勝に到達した。森下が初回に2戦連発の先制アーチ。…
「ヤクルト0-6阪神」(29日、神宮球場)
阪神がセ・リーグ最速の40勝に到達した。森下が初回に2戦連発の先制アーチ。五回には伊藤将のスクイズなどで4点を追加すると、八回に佐藤輝が両リーグ最速20号ソロ。投げては先発・伊藤将が2安打完封で今季2勝目。快勝の中、デイリースポーツ評論家・藤田平氏は伊藤将の好投や“反省を生かした”ピックオフプレーを注目点に挙げた。
先発・伊藤将が約2年ぶりの完封勝利。許した安打はわずか2。三回以降は安打を打たれない内容だった。
「伊藤将はボール球を振らせるなど、相手打者を巧みにかわすピッチングが光っていた。この日は121球での完封。今季はファームで投げ続けるなどして調整してきた。これから、さらに気温が上がる。夏場に向けて先発ローテの観点からチームにとって大きい伊藤将の白星だろう」
守備では初回2死一、二塁。ベース後方で守っていた一塁・大山が、すかさずベースに入り伊藤将が一塁けん制。一度はセーフの判定も、藤川監督がリクエストを要求してリプレー検証の結果、一走・オスナがけん制死となった。
「タイガースが、12日の西武との交流戦でやられたものと同様のプレーだ。あの試合は八回1死満塁から佐藤輝がけん制死。ベースから離れて守っていた一塁手・ネビンが一塁に入ってのものだった。タイガースからすると『いいものは見習って自分たちに生かしていこう』という姿勢が感じ取れたプレーだった」
五回の攻撃では、1死二、三塁から伊藤将のスクイズなどで4点を加えた。
「スクイズの場面。伊藤将は左打者で、捕手からすれば走者の動きも見えるはず。伊藤将がスクイズの構えをしようとした時点で三走・前川は走りはじめており、相手守備側の警戒心が足りなかったとも言える」