角田は18位から巻き返せるか(C)Getty Images F1第11戦オーストリアGPの公式予選が現地時間6月28日に…

角田は18位から巻き返せるか(C)Getty Images

 F1第11戦オーストリアGPの公式予選が現地時間6月28日に行われ、レッドブルの角田裕毅は1分5秒369のタイムで18位に終わりQ2進出を果たせず、またも下位に沈む結果となった。

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 チームの本拠地でのレース、角田はFP2で7位、FP3でも9位に入ったことで期待が高まっていたものの、肝心の予選でタイムが伸ばせなかった。予選終了後には角田がグリップ不足を訴えるコメントなども伝えられている。また、チームメイトのマックス・フェルスタッペンも今季ワーストタイとなる予選7番手に終わり、レッドブルは決勝でも厳しい戦いが予想される。

 今回も後方からのスタートとなった日本人ドライバーの予選結果については、各国メディアも取り上げている。

 英モータースポーツサイト『RN 365』では予選終了後、「ユウキ・ツノダ、オーストリアGPでまたも悲惨な結果」と銘打ったレポート記事を配信。その中では、「今年からミルトン・キーンズ拠点のこのチーム(レッドブル)に加入して以降、彼は一貫してスピードを引き出すのに苦しんでいる」と評しており、「今回で過去3戦中2度目のQ1敗退となった」などと指摘。

 また、Q1敗退後の角田の様子も伝えており、「『フロントのグリップがまったくなかった』とチームラジオで嘆いていた」と綴っている。

 イタリアの専門メディア『Formula1.it』でも、角田の予選18番手のリザルトとともに、「ユウキ、苦戦が続く」と報じた。

 その上で同メディアは、角田の決勝での巻き返しに向け、「今後、セットアップ変更やパーツ交換によるピットレーンスタートなどが公式に発表されるかは現時点で不明だが、レッドブルのピットウォールは、戦略を分けるなどして何かしらの打開策を講じようとするだろう」と見通しており、「それでも、ツノダがまたしてもポイント圏の最後方を追いかける立場に置かれる週末になるという現実は変わらない」などと論じている。

 角田はレッドブル9レース目も予選でマシンパフォ―マンスに悩まされ、上位グリッド獲得とはならなかった。4戦ぶりのポイント獲得を目指す決勝も、これまで以上にタフなレースとなることは間違いないだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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