【WRC】第7戦 アクロポリス・ラリー・ギリシャ(デイ1/日本時間6月26日)【映像】ミラー吹っ飛ぶ驚異の激走(実際の様子) WRC(世界ラリー選手権)の第7戦がギリシャで開催。全戦出場しないパートタイムドライバーながら、現役選手の誰よりも…
【WRC】第7戦 アクロポリス・ラリー・ギリシャ(デイ1/日本時間6月26日)
WRC(世界ラリー選手権)の第7戦がギリシャで開催。全戦出場しないパートタイムドライバーながら、現役選手の誰よりも偉大な実績を残してきた伝説の男が、競技初日からその技術の高さを見せつけた。
競技初日デイ1は、ギリシャの首都アテネを舞台に全長1.5kmのスーパーSSのみで競う。ここで初日首位を獲得したのは、前戦ラリー・イタリア・サルディニアで今季3勝目を飾ったセバスチャン・オジエだった(ヒョンデのオィット・タナックと同タイムで一位タイ)。
しかし、そのタイムを叩き出したGRヤリスの走りをみると、途中ドーナツターンエリアに入る寸前のゲートで、なんと右ミラーを接触して破損してしまっている。次のターンに向けてアウト側へ大きく膨らんだ際に、膨らみ過ぎたとも言えるが、この大胆なコース取りが必要になってくるところが、コンマ1秒以下の世界で天才たちが火花を散らすWRCの厳しさである。
この場面で現地実況が「オジエはドアミラーを犠牲にした!」とも聞こえる。つまりトップタイムを得るために犠牲はいとわない、一歩も引かないオジエの覚悟がうかがえたシーンにもなっている。また、このオジエの神技は、WRCの公式Xでも「鏡に映った物体は実際より近いところにあった」というコメントとともに動画が取り上げられて注目を集め、「OMG!!グッドジョブオジエ」などと絶賛するリプライもつけられている。
競技初日からトヨタとヒョンデがしのぎを削り合うなか、DAY1でギリギリの走りを見せたトヨタの重鎮ドライバーはその後も好調をキープ。オジエはデイ3終了時点で、総合2位につけている。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)